2013/07/20

でかい Android Tablet はどうなのよ? ~ NEC LifeTouch L

追記: ゴミだ。買うな。(2014.12.02)

はい。Nexus 7 + nasne の組み合わせで、動画環境を整えた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。まぁ、不具合なくやっておりますが、やはり画面の小ささはかんともしがたいものです。Nexus 10 は某国メーカー製なので避けております。
と、いうことで、10インチタブレットが欲しいんです。大画面です。だらーっと過ごしたいんです。いや、通常使う分にはいいんですが、動画見るときは、もう少々でかい画面が欲しいんです。

というときに、NEC の LifeTouch L がヤマダ電機で格安販売していた。これはあれだろ? 下位機種だろ? と思ったら、普通に TVチューナーレスの上位モデル TLX5W/1A であった。これはもう、買うしかないよね! と、次の日に行ってみたら、+2万円だった。「え~」と思いつつ、店員に「昨日、安かったですよね!」と突っ込みを入れたところ、「今買うなら」ということで、安い時と同じ値段にしてもらえた。3万でおつりがくるお値段。安すぎ。


■外観とか ~ いくつかの謎デザイン
さて、これで大画面で動画を楽しめるようになったわけで。液晶解像度は 1280 × 800 と、Nexus 7 と同一だが気にしない。面積は力だ。

大きさ比較。HTC J、Nexus 7、Lifetouch L の親亀子亀。

液晶保護フィルムは出荷時に張られており、別途購入する必要はない。もちろん、多少の気泡は入っていたり、外周が多少浮いており、美しくはないが気にしない。気にする人は他社の保護フィルムを買ってきれいに張り付ければいいじゃない。
縁は、何か画面に向けて多少の傾斜がある。つまり台形っぽいのだ。特に持ちにくい、もちやすいってわけではなく謎な形状である。背面はアルミニウムの板である。それなりの高級感はある。

そういえば、10インチタブレットとしては、540g と軽いらしい。初大型タブレットなので、あまり感動もしなければ、軽いとも感じない。もちろん、重いとも感じないのだが。1台目の宿命であるな。厚さは公称 7.99mm と薄い。確かにすごく薄い。0.01mm で 8mm なのだが、そこまで頑張って測るなよと思いつつ、これは逆に薄すぎる気がする。Nexus 7 (10.45mm) よりも薄いのだが、まぁ、売りにしたかったのだろうな。

Nexus 7 と厚さ比較。Lifetouch の穴はスピーカー

ボタン類はいずれも小型。ちょっと押しづらいが、逆に不意に押すことが無いため、何かしているときにいきなりスタンバイに! ということはないだろう。とはいえ、Android は不意に画面のホームアイコン押したりしてひどいことになるんだけどな。戻るとかホームとかはアイコンじゃなくてボタンにしてほしいと思ったりする。


ボタンと 1 円玉との大きさ比較

また、MicroUSB 端子が完全に四角なのも謎ポイントである。通常のケーブル口は台形をしていて、端子が破損する以前に、コネクタを差し込めないようになっているのが普通であるが。コネクタの上下が逆さまでもちょっとだけ刺さる。実際に電気接点があるプラスチック部のところで止まる。よくわかってない人だと、破損するまで間違った方向に強く差し込むってことが有りそうだ。改めて逆に差してみてたが、
可能性は 0 だと言い切れない手応えだった。

Micro USB 端子が四角な謎形状

他に欠点と言い切れるのは、クレイドルがないことだ。別売りでも用意されていないのである。発売当初は、ホームタブレットじみた展開をしようとしていたような気がするが、充電の際は、必ずケーブルをぶっ抜さねばならない。使わないときはスタンドに置いて充電しておくということができないのだ。
しかも、PC の USB ポートを充電に使う場合は、スタンバイ中でなければ充電されない。つまり、PC では使いながら準電ができない。ACアダプタからの充電であれば、使用しながら充電できるんだが~ ここはかなり残念である。
ということで、据え置き型動画モニターとして立たせて動画を再生する、ということもできない。「必ず手で持って見てね!」という事だ。別売りの適当なスタンドがあればいいな~とか思いつつも、積極的に探してはいない。



■使用感 ~ 快適の一歩手前
電源を入れてから Update 祭りとなり、実際に使用できるまでかなり待たされる。1時間ぐらいか? 発売から 1 年前後経っているため、これはしょうがないことである。しかし、元の OS は Android 4.0 なのだがアップデート終了後も 4.0 のままだ。OS 自体の Update はないようだ。国産メーカーではよくある話なのだが、頑張ってほしいものだ。期待できないけど。ちなみに、この正月には LifeTouch Note も安かったので買っていたりするが、まぁ、今の時代では使い物にならないって感じだった。Android 2.2 で解像度が SXGA (800 x 600)という。解像度を上げて Android 4.0 の後継機種でも出せばいいのに。とか思いつつ。まぁ、今は L の話である。

初回起動時。これからアップデートしてね画面に遷移

さて、自分で環境を整えるに・・・と言っても、ChromePerfect Viewer AndChat (IRCクライアント) と ES ファイルエクスプローラー 入れるだけなんだけどね。肝心の TV 再生は、Twonky Beam ではなく、プリインストールされている DiMiX という DTCP-IP 対応クライアントを使ってみる。このアプリ、Google Play で売ってくれればいいのに・・・とか思いつつも、nasne で録画したデータは DiMiX で問題なく再生できた。しかし、たまに再生に失敗した。画面真っ黒(読み込み中)のままという状態である。そういうときは、電源を入れなおせば OK だった(スリープではなく、電源ボタン長押しで完全に電源を落とす)。これはアプリよりも端末の問題くさいが、ようするに困ったら再起動ということである。
ついでに言うと、スピーカー音量が小さすぎる。これは、他のレビューでもよく言われていることのようで、最大にしても通常使う分にはちょっと小さいかな、程度の音量にしかならない。一人で使う分には問題ないからいいか・・・。
あとから Twonky Beam を使ってみたが、これも問題なく使用可能だった。

Chrome を使っていて思ったのは、遅い、かなり遅い。Nexus 7 のほうが早いんじゃね? スクロールさせたりするときの指の追従が半テンポぐらい遅れるんである。まぁ、CPU がしょぼい OMAP4460 HS 1.5GHz(デュアルコア) ってやつだからしょうがないか、という感じである。その分、バッテリーでの稼働時間が長いのだろう。画面サイズが大きいゆえ、引っかかりは目立つという話もある。
あとは、Android だから、というのもあるが、タブをたくさん開いて、あとからまとめて読もうとすると、タブは開くが、実際に Web を読み込むのはタブを表示させたときという仕様である。サイトを読み終わって次のタブを表示させたら、読み込みすらしてなくて「まぁ、まて。焦るな。今読み込むから」と言う状態。まぁ、メモリが少ないからだと思うが、Web 巡りに没頭できるかというときつい。この快適さは PC にはかなわない。

さて、ホーム画面から別の画面へ移動すると、使わないプリインストールアプリのアイコンがずらっと並んでいる。全く興味が無いのだが、将棋でもやってみようかとタップしたら、いつまでたっても立ち上がらなかった。電源を入れ直して試し、立ち上がったと思ったら固まった。タップもきくかなくなったが、音量調整や電源ボタンなどはきいたので、裏でなにやらやっているようである。それほど重いアプリケーションなのだろう。
他のアプリも、どんなもんかと立ち上げてみたら、ログインしろ~、会員になれ~とかいう案内が出たりするので即終了である。

まぁ、すでに Android タブレットの使い方が確立している人間なので、自分が使わないアプリはみじんも興味が無いのである。ということで付属アプリは DiMiX 以外は評価していない。

よし、ねんがんのだいがめんめでぃあぷれーやーをてにいれたぞ!


■総評 ~ 用途が決まっているならあり?
しばらく使っていたのだが、タッチパネルがおかしくなった。QWERTY ソフトウェアキーボードを表示させて、K 付近の文字を押すと、必ず K になった。キーのエリアを押したときはその文字、たとえば L が押されましたで~と反転してくれるのだが、指を放すと瞬時に K の文字部が反転して K が押されたことになる。・・・馬鹿じゃないの! gmail.com の L が打てないよ! 買ってほとんど時間経ってないのに修理かよ・・・と、どよーんとしたが、はたと、電源長押し~再起動をしてみたら治った。つまり、長時間、電源点けっぱなしにしているとへそを曲げるよ! ということである。使えねぇ・・・

困ったときは電源長押しして再起動

Nexus 7 とどちらが快適か? と問われれば、Nexus 7 の方が快適と答える。液晶パネルサイズから来る、反応速度が実測より遅く感じる分も含まれているが、汎用性の高さなら Nexus 7 のほうがいい。ただ、大画面で動画を見たいというなら LifeTouch L でもいいのではないだろうか。安ければ。いや、メーカー問わずならば Nexus 10 じゃないか?(台無し
ただ、フォローさせていただくと、バッテリーの持ちがとてもいいのだ。PC から充電すると、初回 8時間ぐらい(!)かかろうが、一度充電すると、その持ちに驚愕するであろう。ちなみに、AC アダプタを使うと充電時間は半分になるぞ! ・・・って、こんなもんでいいですかね。

聞きなれないメーカーの格安タブレットは不安な人向けの、国内保証付きしょぼいタブレットである。もし、発売当時に買っていたら、意地でもいいところを見つけ「このタブレット最高だよ!」と言っていたかも しれない。いや、言わないけど・・・。タッチパネルの位置がずれるというのは致命的で、IT リテラシー皆無の人に「こうすれば治る!」と言っても、ちゃんと対応できるかどうか。ようするに、親のプレゼントにもあまり向いていない。

まぁ、「安くて、割り切りができるなら買い」か。PC も Android スマホも持ってない状態で、1台目に買うというなら消極的ながら止めるレベル。
 メーカーでは、すでに生産終了になっているので、これからどんどん安売り用の商品として見かけるようになるであろう。某国メーカーであることを許容できるなら、Nexus 10 がいいと思われる。
改めて読み返すと、「お前はこの商品を他人に勧める気はあるのか?」と己に説教したくなるな。

追記:いやぁ、いい端末ですよ、ホント

○ 大きい
  安心(?)の国内メーカー
  バッテリーの持ち

× 安定性が低い
  OS のアップデートがない
  周辺機器の選択肢が狭い
  スピーカーの音量が小さい


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