急に夏休みがとれてしまい、帰省することになった。 → やっぱり海ですよねー → やっぱり水中写真ですよね~ → あれ? WG-2 安くね? → GPS 付きも安くね?
ということである。
■堅牢なボディ
見た目は G-Shock である。G-Shock 持ってないけど。見るからに頑丈そうでなによりである。かっこいいか? と問われると「まぁまぁじゃね?」と。ちょっとごてごてしすぎかな? とは思うが、男性がアウトドアで使う分にはそれなりに恥ずかしくないレベルじゃないだろうか。面白いのが、レンズフードっぽい別パーツである。顕微鏡モード用のもので「マクロスタンド」と言う。平面のものにそのままレンズ部を押しつければ、カメラが固定でき手ぶれを防ぐことができる、とてもいいものである。実際に取り付けてみると、思ったより外れにくく、つけっぱなしで問題が無い。う~む、よく出来てるな。一応、溝はあるが、この枠の中心部にレンズの中心がきているわけではない。なので、フィルターつけてうんぬん、というのにはあまり向いていないようだ。
![]() |
別パーツのマクロスタンド フィルター枠もあるが、レンズ位置が中央ではない |
防水カメラであるから、バッテリー部の蓋などはかっちりしており固い。防水性能を考えれば、固ければ固いほど安心か?
というように、防水であるが故に端子カバーやボタン類が固い。しかし、荷物の中やぶら下げて持っているときに、不意に意図しない操作がされにくいということで納得する。
付属のストラップが、カラビナ付きで幅が広い。なるほど、この巨大なクリップの事をカラビナと言うのか(無知)。カラビナとは登山用品なのだが、御親切に NOT FOR CLIMBING と書かれている。「登山用じゃねぇよ?」(そこまで強度はねぇよ?)ということである。
アウトドア時にジーンズのベルト通しのところにひっかければ邪魔にならず直ぐに取り出せて便利かもしれん。だけど、このカラーリングはいかがなもんだろう? どこの民族工芸品か! というような感じである。GPS 無しだと、赤い 2 本のストライプのみという。そっちのほうがいいな・・・
![]() |
カラビナ付きストラップ 正直この色はない |
■写りと操作性と
これまで、よく店頭で Pentax のカメラは多少触っていた。これがすこぶる操作性がいい。よすぎてどうしようかと思うぐらい。たとえば、マクロモードにするときは、マクロモードボタンを押しただけで、通常AF → マクロ → 1cmマクロ → パンフォーカス → 無限遠(風景) → MF と順に切り替わる。「OK」ボタンを押すか、シャッター半押しで確定である。そこいらのコンデジでは マクロモードボタン押す → マクロモード含むフォーカスモードを選ぶ → 「OK」押す という手順になるのだ。半押しではキャンセルとなる。ぱっと切り替えらないのはあれだ。![]() | ||
WG-2 のフォーカス選択画面 ボタンを押すたびに切り替わる | P310 のフォーカス選択画面 この画面から上下で選択する |
他の操作も合わせて、初心者にはわかりやすいんじゃないか、と勝手に思っている。
さて、このカメラ、見ての通り左右幅が広い。そのため、縦位置でのローアングルというのが難なのだ。カメラを縦にして地べたにくっつけても、レンズ部が横位置のときよりけっこう高い位置になってしまう。大人しく横位置でローアングルしとけってことですか、そうですか。
あと、違和感を感じたのが、意図的な AF のエリア選択がすんなりできない。常にオートなのだ。ちょっと中心より横っちょのものにピント合わせたいんだけど~ というときは、神に祈るしかない。・・・ってわけではなく、追尾AF モードにして、被写体を捕らえてから構図を変更すればよい。結構、機能を割り切っているが、それなりにフォローできるのでよろしい。
とはいえ、私が使った中では「圧倒的にマクロ域でピントが合う」コンデジなのだ。もう、某 N 社のコンデジ使えない! ってぐらいの性能と言っていいだろう。ラフに扱っていいし、さっと出してぱっと撮れるを本当に地でいってくれている。なんで早く買わなかったんだろ う・・・とすごく後悔した。写り悪いけど。
ということで肝心の画質は、小さいセンサーで 1600万画素という、そこいらにある「だめだめじゃん?」という安いコンデジの仲間である。御世辞にも画質はいいとは言えない。遠景やら近接のボケている部分の処理などは「あ~、そうそう、この糞画質ね」という部類である。また、感度を AUTO にしていると、問答無用で高 ISO となり、更に画像が荒れ荒れとなる。
(ただし、ISO の上限は設定可能。とはいえ、800 ぐらいでひどい画像に・・・)
更に難を言えば、顕微鏡モード(レンズの周りの LED が点灯する撮影モード)の画像サイズが 200万画素相当 (1920x1080 の FullHD サイズ) とかなり小さい。さらに画像の四隅のあたりは著しく画質が落ちる。なんで FullHD サイズなんだろうと。500万画素ぐらいでいいんで、中央部の美味しいところだけ欲しい。
さらに、顕微鏡モードに注文をつけると、画像がプレビュー時と異なりかなり明るく記録される。「よさげな明るさ!」と思ってシャッターを切っても、全く違う露出が違うのだ。ということで、顕微鏡モードを使うなら露出補正で -1.0 前後に設定してやる必要がある。この点だけは、これは修正してほしいところだ。
とはいえ、このような特殊なモードは、あると無いでは大違いである。
他、多少バッテリーの持ちが悪いかな~、とか、保護ガラスむき出しで指紋がつきやすいかも、とか思うが、個人的には、
「接写に強く、ピントが合う」
これだけで十分である。
■防水
で、実際に海へ持っていって試してみた。うん、防水だね。磯遊びレベルなのでこれ以上突っ込んだ事が書けない! とはいえ、いいものである。実際、お手入れは撮影が終わった後、真水のシャワーでざーっと洗って、乾かすだけである。
■まとめ
店頭で、各種 Pentax 製品をさわって「操作性いいな~」とは常日頃思っていたのだが、正直、ここまでよく出来たデジカメだとは思ってなかった。こんなによく出来ているのに、コンデジ部門を縮小方向だなんて! とても残念な今日この頃である。今度は、AF 性能、およびマクロ機能そのままで、画質のいい(センサーサイズの大きい)後継機種を期待したい。3 万ぐらいで。
○
・操作性のよさ・マクロ域の AF 性能
・各種マクロモードが充実
×
・画質がいまいち・バッテリーの持ち
あれ、その猫どうしたの?w
返信削除室内の猫は友人宅での写真です
返信削除