ということで、何気なくWeb を回っていたら「そういえば D7000 はインターバルタイマーあったんだな」と気づいた。そういえば、D90 の眠っているので、もしかして~ といぢってみたら、D90 には無い機能だった。がっかりだ。
インターバルタイマーとは、一定時間毎にシャッターを自動で切ってくれるという機能である。定点観測 ~ 花の開花シーンや、植物が芽吹くシーンなど ~ でよく使われる。DASH村とか。
よし、連続写真をつなげて動画にして、早送りムービーを作ってみようじゃないか。
ということで、ここ数回テストしてみた。
■撮影編
■用意するもの
・D7000
・レンズはお好みで
・三脚
レンズは広角~標準で十分だと思われ。まぁ、写す対象によるんだが。とりあえず空が定番であろうということで、広角レンズをつかってみた (TAMRON SP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di II)。
■撮影設定
ちょっといぢってみてこんなもんかというリファレンス
画質 : Fine
レリーズモード : S とか CH とか
アクティブD-ライティング : より強め
露出 : マニュアル
AFモード : マニュアル
連番 : インターバルタイマー撮影枚数時に 9999 を超えないこと
画質は動画にする際に縮小が前提なのだが、画質がいいに越したことはない。ということに Fine にする。逆に RAW は現像 (JPG化) の手間があるのでいらない。
また、レリーズモードについては、セルフタイマーなどのときはインターバルタイマーのメニューがグレーアウトして使えない。最初にはまってしまい、かなり困ったのは秘密だ。
アクティブD-ライティングは、画像の一部分が明るすぎ/暗すぎになるのを防いでくれる機能である。空を撮る際は、より明るすぎ/暗すぎが顕著になるため、「より強め」に設定する。
露出はマニュアルにすれば、露出のばらつきがなくなる。一応、何かしらの優先オートでもいいのではあるが、数百枚撮影していれば、必ず露出が微妙に異なる画像が混じる。動画にする際に、チラツキの原因になるため、「日中や人工灯であれば」マニュアル露出にするべきである。朝日や夕日の時は困ったことになるんだけどね! うまい方法はないだろうかね。まぁ、臨機応変とはよく言ったもんである。
AF モードも、本体、もしくはレンズ側でマニュアルにしておこう。AF のままだと、撮影毎に AF 動作をする。AF のままだと、ヘタをすると、AF を外した状態で撮影しやがる可能性がある。まぁ、事前に変更しなくても、インターバルタイマー開始時に 1枚撮影後にマニュアルに変更するということも可能ではある。
また、必須ではないのだが、ファイル名の連番がこれまた面倒である。面倒であるというか、クリアがって DSCN0001 になれば、動画変換前にファイル名の変更が必要になるのだ。
よし、設定はできたか? ピントは合わせたか? 露出は問題ないか? それでは撮影開始だ。とりあえず、
インターバルタイマー : 3秒毎 999枚
でいってみた。
3秒1枚なので、20枚で1分。999枚だと約50分といったところである。
「撮影間隔 = 動画の 1 コマ」 となるので、あまり変化がありすぎるとカクカク動画、変化がなさ過ぎるとほぼ静止画状態の動画となるため、撮影対象に応じて、最適になるよう設定しよう。
■編集編
さて、動画の設定とか、そういうのは「大体こんな感じじゃね?」というレベルなので、深く突っ込むことは禁止する。 本職じゃないのでな!
■ソフト準備
JPG つなぎあわせ動画を作ってくれるソフトは無いかっ! って感じでぐぐったところ、JPG2AVI が定番のようだ。
作者様のサイトが infoseek を使っていたらしく、オフィシャル Web サイトは消滅しているが、気にしないことにする。
ちなみに、Windows 7 64bit では、インストール用プログラム jpg2avi315.exe を互換モードにしないとインストール不可能だった。念のため、jpg2avi315.exe を右クリック → プロパティ をした上で、「互換性」タブで「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れるんである。
さて、編集前に撮影後した画像ファイル群を PC に転送するのを忘れずに (一応
■動画を作成する ~ 簡易版 JPG2AVI の使い方
1. 「フォルダ」アイコンをクリックし、撮影した画像のあるフォルダを選択する
ファイル名の順に合成してくれるため、DSCN9999 → DSCN0001 になっているときは、先に連番を変更しておく必要がある。連番の変更は面倒なので、あらかじめそのようにならないように撮影しておいているので、気にしない。
2. 「リサイズ」アイコンをクリックし、画像のリサイズ/クリッピングを行う
さて、通常の一眼レフの場合、画像の縦横比が 3 : 2 であることが普通である。何も考えず動画にしたい場合は、下のラジオボックスで「720x480」を選んでおけばいい。
もし、「ハイビジョンにしたいんです! HiVD なんです! 1920x1080 なんです!」というときは、また面倒になる。オリジナルサイズの縦横比が 16 : 9 になるよう、上下をクリッピング (上下をある程度カット) する必要がある。クリッピングしない場合は、画像が縦に潰れた状態になるためとてもカッコ悪い。ちなみに、
縦サイズ - 横サイズ/16*9 = クリッピング量
となる。D7000 の場合、3264-4928/16*9 = 492、ということで、上下で 492 ドット分指定してやれば OK である。
クリッピング量を指定してから、「リサイズ」で「1920x1080」と設定してやる。先にリサイズをすると、クリッピングした際に、リサイズの数値がオリジナル画像サイズになってしまうので気をつけよう。
ちなみに、「いいんだよ、縦さえフルサイズなら!」ということであれば、クリッピングは設定せずに、リサイズで「1631x1080」と指定してやればいい。
3. 「設定」アイコンをクリックして、フレームレートを指定する
フレームレートとは「1秒間に何コマ表示するか」という数値である。つまり、20 と指定すれば、「1秒間に20枚画像を表示させる」ということになる。この数値が大きければ大きいほど、動きが (あれば) スムーズな動画になる。もし、「スライドショーの動画作るっ!」という奇特な方があれば、1 / 1枚を表示させたい秒数 に指定してやれば、スライドショーのような動画ができるだろう。まぁ、スライドショーごときは、別ソフトで作ったほうがいいので、完全な余談である。
動画であるが、12~24 ぐらいが適当じゃないかな、と思われる。一般的な日本の映像 (映画) は 24fps (23.97fps) なので、それぐらいで十分じゃね? という判断である。
ということで、インターバルタイマーの間隔 * フレームレート数 が、「元の○○秒の画像を 1秒間に縮める」という感じである。3秒毎に撮影した画像を動画にする際、フレームレートを 20 に設定した場合は、3*20 で、60秒の出来事を 1秒で早送りしたような状態になると考えていただければ幸いである。
ちなみに、「WMVエンコ設定画面」は、WMエンコーダーを入れないと大きな動画が作れないのでシカトする。
4. 「AVI」アイコンをクリックし、出力ファイルを AVI とする
ダイアログは出ません。
5. 「再生」アイコンをクリックする
保存するファイル名、およびファイルの場所を指定する。その後、エンコードのオプションが表示される。
「圧縮プログラム」は「IndeoR video 5.10」を選ぶのが適当である。それなりに綺麗でファイルサイズも小さくしたい、ということである。
ここでは、「圧縮の品質 : 100」「キーフレーム : 1 フレームごと」「データレート : 8000 Kバイト/秒」とした。ここで、「OK」を押すと、動画の作成が開始される。
あとは、CPU パワー次第である。まったり待つがよい。
ちなみに、上記 (画像サイズがフルハイビジョン相当) でのエンコード結果は、 49秒、ファイルサイズ 188.52MB となった。
台風の日に雲がぎゅんぎゅん流れてたので、家の前で撮った例である。
下は読み飛ばしていただいて結構。間違ってるかもしれないからね!
・圧縮プログラム
「無圧縮(24ビットRGB)」は恐ろしいほどのファイルサイズになる。「Microsoft Video 1」「Intel IYUV コーデック」もこれまたありえないほどでかくなる。試したところ、ファイルサイズが 4GB 以上になった場合、4GB のファイルが作成され、中身が壊れている。そのため、極端に少ない枚数を合成するという場合でない限り、上記の圧縮プログラムは選ぶべきではない。
で、残りの「Cinepak Codec by Radius」であるが、使用したところ、微笑ましいぐらいの低画質であったため、選ぶべきではない。
あと「Intel IndeoR Video 4.5」を選んだらエラーが出たので気にしないこととする。
ということで、「IndeoR video 5.10」なんである。
・圧縮の品質
そりゃ、高いほどいいだろう。なので 100。
・キーフレーム
圧縮する際に、何枚目で全画像を更新するか、という値である。これが、12 であったとき、
- 1枚目をそのまま表示
- 2枚目は1枚目に比べ大幅に変わったところだけ書き換える
- 同3~11枚目
- 12枚目で全部書き換える
- 13枚目は12枚目と比べて大幅に~(繰り返し
という感じである。1ということは、全部書き換えてくれ! ということである。なぜ 1 にするかというと、微妙なコントラストは「ああ、だいたい同じじゃね? なら書き換えなくていいや」と判断され、出来上がった動画がこれまた微笑ましいくらいの低画質になる場合があるからである。
いや、作りなおすことにならないよう、面倒なので 1 にしているということはない。画像によっては、12 とか 15 とかにしても問題ない・・・と思うので、試行錯誤してくれたまえ。面倒なら 1。
・データレート
でかければでかいほど、高画質、およびファイルサイズがでかくなる。DVD画質と言われるのは、(最大) 9.6Mバイト/秒 なので、約 9600Kバイト/秒 である。8000 にしたのは、「まぁ、こんぐらいならいいだろう」レベルの考えである。
ということで、あとはじっと待っていれば動画ができあがるという感じである。
これらを参考にして、れっつインターバルタイマー動画、ということで、皆も試行錯誤してくれれば幸いである。
余談
まぁ、こういう動画を作ったら、BGM つけたりと動画編集をしたくなるだろう。そのうち、いいものが撮れたら、ということである。動画って面倒なんだよね~。YouTube なら著作権フリーの音楽とか用意しないといけないし。ニコニコ動画だと、動画のビットレート厳しいしな (ちょこちょこ上げてはいる
インターバル撮影中は、機材の盗難防止のために、その場を離れられない。き、きつい!
やはり、自分の敷地内でのんびりインターバルタイマーするのが吉であろう。
こんな感じでじっとしてないといけない
しかし、インターバルタイマーで 999枚撮影しても、フル充電状態だと、バッテリーメモリ、1個しか減らないんだよな。合計 2,000枚はいける。
D7000 は最大インターバルタイマー撮影枚数が 999枚なんである。なので、1シーンで 999 / xfps 秒以下の短い動画しか作成できないのはマイナスである。とか言っていたら、友人が「リモコンを改造して、インターバルタイマー機能つけてみましょか?」とか恐ろしい誘惑をささやいてきた。す、すいません、現在専業芸術家なので! 銭がっ! ということで、話を保留にしていただいて、待て次号、という感じである。
来年は、蝉の羽化とかいってみたいな~ と思っている次第。光源どうすっかな。
夕暮れテスト (露出 失敗例)
昭和記念公園 みんなの原っぱ
(アクティブD-ライティングをしなかった失敗例)
虹
(9秒目ぐらいから、左下にうっすらと虹が出てるがほとんど見分けがつかないがっかり例)
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