2017/07/09

USB3.0/3.1 なカードリーダーを試す ~ Transcend製品 2つ

ということで、久々の更新である。

今回のネタは、Transcend 製のカードリーダーである。まぁ、メディアリーダーやね。
私が使用しているのは、スティック型の TS-RDF5K と UHS-II 対応のマルチカードリーダー TS-RDF9K の 2つである。




■取りあえずは製品のご紹介

スティック型の TS-RDF5K は、通常サイズの SDカードと microSD カードに対応している。USB3.0 の PC に組み替えたときに買ったものであるが、1,000円前後ととてもお安い。そして十分早かった。オフィシャルのパッケージを見る限り、最大読込速度 90MB/s、最大書込速度 60MB/sらしい。

メディア差し込み部。とてもシンプル

しかし、1年前、D500 買ったり、最近 E-M1 mark II 買ったりと、要するに UHS-II の SDカード(面倒なので、SDXC という名称はSDカードに略す)を使う機会が多くなったため、UHS-II の SDカードに対応したカードリーダーが必要ってわけでもないが、せっかくなら早く転送したい! ということで TS-RDF9K を購入した・・・わけではなく、ネタで D70s のレビューをしたときに、CFリーダーがなかったんでついでにUSH-II 対応のものを! ということだったり。

メディア差し込み部。CF はもう使用する機会が皆無
反対側には、USBケーブル用のコネクタと MS用の口
正直、もう MS なんて使ってる人いないんじゃないかなぁ・・・
どうせなら、XQDカードに対応してほしかったり
ケーブルはしっかりしている。つまり、太くて柔軟性に欠ける

まぁ、単に、どちらも USBポートに刺して、メディア刺して転送するだけ!なんであるが、さすがにUSB3。とても速い。D70 を使っていた時に、USB2.0のCFリーダー使っていた時代なんかに戻れない!ってな感じである。


■お待ちかねの速度検証

いくらベンチマークで早くても、実際の運用とことなるのは当たり前。なので、CrystalDiskMark に加え、実際の転送速度をスクリーンショットでぺたぺたと貼っていく。


まずは、お値段そこそこで買える 最大読込速度 95MB/s、最大書込速度 60MB/s の UHS-I U3 メディア、Transcend製 TS64GSDU3E である。


TS-RDF5K USB3.0 スティック型
 

TS-RDF9K USB3.1 UHS-II 対応
 
正直、誤差の範囲かな~と思うが、TS-RDF9K のほうが、若干 Read が速い。しかし、実際の転送速度は TS-RDF5K のほうが早い、という不思議なことになった。
とはいえ、やはり誤差の範疇かな、といったところである。
しっかし、SDカードの書き込み速度が公称値上回ってないですかね? TS-RDF5K の書き込み速度も公称値上回ってるし。


次は、 最大読込速度 95MB/s、最大書込速度 90MB/s だったような気がする、現行品ではない SanDisk の Extreme Pro。現在は、U3 のものに置き換わってますな。とりあえずは、UHS-I 最速メディア、のはず。ちなみに、対応機器を使用した場合、U1 は最低 10MB/s、U3 は最低 30MB/s を保証するって意味。



TS-RDF5K USB3.0 スティック型
 

TS-RDF9K USB3.1 UHS-II 対応
 

これまた、先ほどと同じく TS-RDF9K のほうが Read が速いものの、実際の転送速度は TS-RDF5K のほうが早い、という結果に。


さて、お待ちかねの UHS-II メディア、SDSDXPB-064G-G46。最大読込速度 280MB/s、最大書込速度 250MB/s の逸品。しかし、すでに後継品である、最大読込速度 300MB/s、最大書込速度 260MB/s の製品が出てたりするが気にしない。
UHS-II ってのは、端子増やして高速転送を可能にしたやつですな。もちろん、普通の SDカードスロットに刺しても認識・動作してくれる。

 

TS-RDF5K USB3.0 スティック型
 

TS-RDF9K USB3.1 UHS-II 対応
 
ここでようやく明確な差が。スティック型の TS-RDF5K だと、カードリーダー側の公称値の半分ぐらいしか速度が出ない。端子がばらけた分、速度が落ちてる? いやそんな馬鹿な・・・。
TS-RDF9K も、SDカード側の公称値には全く届かないものの、UHS-I のカードとは段違いの速度を出してくれている。実際の転送速度はそれほどでもないけど・・・。とはいえ、テストした中では最速の組み合わせである。


■まとめ

ということで、簡単に言うならUHS-I のカードしかないなら、安い TS-RDF5K で十分。UHS-II のカード使うなら、対応リーダー使っとけ。UHS-II 対応のデジカメを使用している人なら、カードリーダーにかかる費用なんて誤差の範疇に違いない、ということでひとつ。


余談

最近、SDカードにも使われる NANDメモリの供給量が下がっており、メディアの値段もなかなか下がらない。特に UHS-II の SDカードに関しては、Transcend が安い製品を出してくれない(出せる状態じゃない)し、Lexar もメディアから撤退するという。とても業界自体に元気がない。
現在は、UHS-II メディアを新規で買うなら SAN 一択という状態。
で、E-M1 mark II のプロキャプチャーモードを使用すると、あほのようにメディアの容量を食ってしまうため、128GB のやつ買おうかな~、高いな~、ちょっと追い金出せばレンズ買えそうだし! とかうだうだしている。迷ってる時が一番楽しい時間、ってことで気にしない。



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